クリップスタジオには「合成モード」と呼ばれる描いて絵を加工してくれる有り難い機能があります。
その中で今回「乗算」をピックアップして活用術をご紹介します。この合成モードを上手く活用出来るとイラストの上達、新たな可能性が生まれるので実践してみましょう。
・クリップスタジオ初心者
・デジタルイラスト初心者
・少しでも絵のレベルアップしたい
まず特徴を知る
活用術を教える前に「乗算」の特徴から説明しますね。
設定した色よりも暗い色にするモードです。
どれくらい濃ゆいのか下に比較があります。
下の青色にレイヤーをクリッピングした上、合成モードを「乗算」すると、色の明度・彩度を変えずに上のように暗い色になります。
参考までにRGBの数値を書いておきますね。
下がR47、G73、B228です。上はR9、G21、B204です。数値が小さいと暗い色になり、乗算を使うことで結構暗い色に出来ます。
影色に使う
上の説明を見た人で、察した人がいるかもしれませんが、
乗算で暗い色にする事で、簡単に影を描けます。
今回は比較的に簡単に出来る青空を見てみましょう。
乗算だけでこのように作成可能です。一番明るい青を乗算で、暗い青色を作成したのち、その作成した色をスポイトで取ったのち、更に乗算で加工することで、また暗い青色を作成することが可能です。
これを応用してシンプルなグラデーション背景を描くことも簡単です。黒と白以外なら綺麗なグラデーションを作成出来ますよ。
勿論服の影色選びをしなくて済みます。圧倒的に制作時間を短縮出来ますし、違和感なく影が描けます。
色トレスに使える
次に活用出来るのは、色トレスです。色トレスとは線画に隣接する色とをなじませる技法です。
線画を黒いままのイラストも沢山ありますが、色トレスを使うことで、魅せる工夫になります。
まず上のイラストが、トレースしていません。線画は黒いままです。
次に髪の毛を色トレスしたもので、ちょっと不透明度を落としてみました。この色トレスだけでも印象が変わると思います。
色トレスはプロなら必須、依頼者でも色トレスをやって欲しい人もいます。覚えて損はありません。
やり方は、影の塗方と一緒で構いません。
しかし、レイヤーの透明ピクセルをロックでも全然問題無いですね。好きなやり方で構いませんよ。
アイビスペイントでも代用可能
今回はクリスタの乗算活用術ですが、無料のお絵描きソフトで知られる「アイビスペイント」でも代用可能です。
合成モード「乗算」が存在してあり、やり方も一緒です。もし、手軽に始めるならアイビスペイントの方が気軽に出来るかも知れませんね。
実践してみましょう。
乗算を駆使すれば、まだイラストを上達出来るし、時間短縮・新たな発見に繋がります。
もし、壁にぶつかっているなら、試す価値がありますのでやってみましょう♪
クリスタをお使いなら、キャンパスサイズで手こずる事ありませんか?下記の記事ではそんな悩みを取り扱っています。絵描きなら知っておきましょう。
キャンパスサイズのオススメは?~クリスタ編~ – 気軽にイラスト活動 (nesitigo753.com)
イラストを描いていくなら、トレースについて勉強しておきましょう。
下記の記事では、トレースについて、まとめていて、今後ずっと使える内容なので、ぜひご参考にしてみて下さい。
イラストのトレースどこまで問題なのか?2023年最新の考え方 – ねしブログ (nesitigo753.com)
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